高麗手指鍼
手は人体の縮小版であると考えます。
身体に何らかの疾病が生じると、手の相応部位に様々な形で反応が現れます。
高麗手指鍼は、こうした体の不調に対応した手指の相応点(手のひら、甲、指)に専用の鍼を施す、又はお灸をすることにより、お悩みの症状、疾患を緩和させる治療法です。
不妊治療や子宮内膜症、子宮筋腫など卵巣や子宮関係施術の場合は、手のひら中央より、やや下方のところが相応点になります。
例えば、生理痛がひどい時、子宮に当たる手のひらの相応点を押すと痛みを感じます。その痛いところが高麗手指鍼の施術のポイントになるのです。
高麗手指鍼は、この相応点施術と更に踏み込んだ五治処方を用いることで、より高い効果を出しています。
手の刺激から全身への効果
高麗手指鍼は、不眠、頭痛、自律神経の乱れによる症状、更年期障害、不妊や子宮内膜症、子宮筋腫などの婦人科疾患、アトピー性皮膚炎、ヘバーデン結節、リウマチなどに効果があります。
下の写真は、サーモグラフィで得られた熱画像です。手にお灸を行って30分後、内部の温度が上がっているのが確認されています。
画像をみると、赤や黄色の部分が増えていることから、交感神経が抑制され、副交感神経が優位になって血管が拡張し、皮膚温の上がってきたことがわかります。
このように血流がよくなり、冷えていた部位が温まると、自然治癒力も高まります。
韓国高麗鍼灸学会
会員証/修了証
近年、日本でも広がりつつある高麗手指鍼ですが、韓国本国でしっかりと学び身につけた技術をみなさまへ提供しております。
高麗手指鍼の歴史
高麗手指鍼(こうらいしゅししん)は、1975年韓国の柳 泰佑(ユー·テウ)氏 (現高麗手指鍼治療法学会会長) が創案されたものです。 柳会長は両手の手のひら、甲、指には、内臓機能を整える14気脈が流れており、345の刺激点が分布していることを発見しました。体の不調に対応した手指の相応点に、鍼やお灸で刺激を与えることで、全身の臓器の血流と自己治癒力を引き上げ、体を「本来あるべき姿」へと戻します。
日本ではまだ馴染みがない治療法ですが、発祥地の韓国では、約300万人が利用しています。 また、高麗手指鍼と関わりのある書籍類は多くの言語に翻訳されており、英語、日本語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語、ポルトガル語などで出版されています。
手指鍼は、安全で、副作用もなく、服を脱がなくても受けられますが、(個人差はありますが)多少の痛みがあります。
しかし、以前患者さんから手の鍼は痛いですが、その後の体の持ちこたえが違うと言われました。また思ったより痛くないと言う方もいました。お気軽にご相談ください。